2021年2月1日の日本経済新聞に
という記事が掲載されました。
リモートワークの状況で起きうるハラスメント、通称「リモハラ」。リモハラの被害を受けている社員のみならず、リモハラ防止とコミュニケーションの活性化の両方に頭を悩ませる各社の人事担当者や、慣れないリモートワークで部下との間合いを計りかねているマネージャーは決して少なくないでしょう。
そんな中リモートワーク先進企業として知られているサイボウズは10年前からリモートワークを導入し、現在の日本のリモートワークの理想型に位置しています。
サイボウズは「分報」という仕組みを運用しています。
分報とは、「これから始業します」「今は〇〇の作業をしています」と言ったように各社員がチャットで状況を発信することです。
マネージャーなど管理者はこうした情報を見ることで、部下の勤務状況や作業進捗をある程度把握することが可能です。
リモートワークではマネージャーなど管理者は部下の状況が不透明で不安になり、部下は部下で自分は仕事をしていないと思われてしまうのではないかと不安になります。
そのため情報発信が非常に大切になってくるわけです。
また、コミュニケーションも不足しがちなテレワーク。
社員からの発信ではなく縦横の情報発信をして進捗管理やコミュニケーションをするのがいいかもしれませんね。
進捗状況の情報発信、コミュニケーションとしての情報発信。
導入するのは何よりも簡単で出来そうですが、ほとんどが文字による情報発信のため誤解を生まないようにすることも重要ですね。
発信者が言葉に気をつけるのもですが、受け取る側も少し考えて受け取ることも必要ですね。
日本の大手企業でもここまで大規模なテレワークの導入は経験が少なく、自社に合ったテレワークでの働き方を模索中のようです。
新型コロナウイルスによって一気にリモートワーク環境の導入を余儀なくされた企業は、サイボウズのような環境を早急に作り上げたいですが、なかなか上手くはいきません。
しかし手をこまねいているわけにも行きません。
テレワークで発生する社員の不満や不安に耳を傾けることを心がけ、試行錯誤を繰り返し、今後も続くであろうテレワークをストレスフリーに働けるテレワークに速度を上げて作っていく必要があるようです。