
2025年11月18日に日経新聞の朝刊から
バイト時給、初の1300円台 10月三大都市圏 最賃上げや年末需要
という記事が出ました。
記事の内容としては、リクルートグループが「三大都市圏における10月のアルバイト・パート募集時の平均時給」を発表し、三大都市圏(首都圏、東海、関西)の前年の10月と比較すると51円(4.1%)高い1302円で、初めて1300円を超え、過去最高を更新したようです。
その中でも販売・サービス系が66円(5.4%)高くなるなど1290円となり全職種でプラスに、地域別でも首都圏が47円(3.6%)高の1339円となり、関西の販売・サービス系が117円(9.9%)高の1302円と伸びが目立ちました。
他の職種の時給の上がり方は、営業系は7.2%増の1465円。フード系は1249円(4.3%増) 製造・物流・清掃系では1280(4.1%増)、事務系1312円(2.9%増)、専門職系1418円(4.1%増)とかなり時給が上がっていると感じました。

こういった背景には以下の事があげられます。
10月に東京都が10月に最低賃金を63円(5.4%)引き上げ1226円にするなど、各地で最低賃金の見直しが始まりました。(福岡は1,057円 令和7年11月16日改定)
最低賃金の水準だったコンビニエンスストアなどの時給が引き上げられれば、人材確保で競合する近隣店などでも時給見直しを迫られる事も要因であり、都内では飲食店などの一般的なアルバイトでも1600~1700円程度の時給が珍しくないようです。
年末に向け販売やイベント、食品製造や配送などの募集も活発になっています。毎年、税負担などで手取りが減る「年収の壁」をにらみ働き手が就業を手控えるケースも目立ってきています。
今年は所得税の非課税枠などの見直しが人材確保の追い風となり、時給を引き上げやすくしている面もあると思います。
年末年始は前年に続き9連休がとりやすい日並びとされますし、旅行や帰省に向かう人が増えるとみられ、限られた人材の確保に向けた競争が激しくなりそうです。
私がこの記事を読んで感じたことは、最低賃金の改定だけでは足りない「人手不足」が生じているのではないかという点です。
私の友人にも「年収の壁」にぶつかり、働きたくても働けなかったりしています。このような人が増加すると様々な職種で人手不足が発生してしまうのではないかと感じました。
これから福岡もどんどん時給が上がっていくのではないかと思います。
その中で「年収の壁」や人手不足についてどう日本は変わっていくのか、これからも注目していきたいと思いました。
<塚田 叶夢>