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女性活躍、VCにも変革

2026年2月12日 の日本経済新聞に

女性活躍、VCにも変革 昨年、投資担当者の2割に迫る 多様な視点で起業家発掘

という記事が掲載されました。

スタートアップに資金を供給して成長を支えるベンチャーキャピタル(VC)で、女性が活躍の場を広げているようです。

投資担当者の女性比率は2025年で2割に迫るほか、女性が設立したVCも増えています。

男性社会の色彩が濃い業界でしたが変化が目立ち、出産・育児など生活者としての多様な視点も生かし、有望なスタートアップの発掘に貢献しています。

TWVC(国内のVCなどで働く女性が参加する業界団体「Tokyo Women in VC」)がまとめたデータによると、国内のVCで投資を担当するキャピタリストのうち、女性が占める比率は5年前に比べて上昇し、ほぼ5人に1人を女性が占めるまでになりました。

一般企業では部長級以上に相当する「意思決定者」の女性比率も上昇し、米国に比べるとまだ低いが進展しているようです。

業界団体の日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)には、事業会社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)も含めて約300社のVCが加盟します。2010年代以降に急速に増え、比較的新しい業界です。

人材の供給源となる投資銀行やコンサルティング会社において、もともと女性が少なかったが、近年は業界の認知度向上などを受け、VCを志す女性も増えていて、大手で経験を積んだ後に独立するケースも徐々に増えてきています。

VC業界に女性が増えることの利点は、投資判断における多様性の確保であり、それは運用成績を考える上でも重要になります。

出産・育児や健康などの問題に取り組む企業を発掘し、積極投資する動きも広がってはいますが、いまだ働きづらさは残っています。

TWVCが24年に会員に対して実施した調査では、回答者の88%が「女性だからこその働きづらさを感じる」と答えていました。

理由は「男性中心のイベントや交流の場」が最も多く、「交流や飲み会の場に呼ばれない」、「社内にロールモデルがいない」などがありました。

こうした状況を改善しようとTWVCは女性同士の交流イベントを開いたり、意思決定者に相談できる機会を設けているようです。

女性キャピタリストが少ないことなどで、女性起業家が違和感を覚えるケースもあります。

VCなどから資金調達をする上で、女性起業家の4割が「ジェンダーによる対応の違いを感じた」と答えたり、ある女性起業家は「投資家は男性ばかりで、同席していた部下の男性にだけ技術や事業の質問をしていた」など、まだまだ女性は補助的な役割という固定観念が見受けられます。

投資家の立場が強い業界のため、セクハラまがいの言動なども根強いようです。

他の業界でも言えると思いますが、女性が活躍し始めている中、多様な人材が働きやすい環境づくりが求められていると思います。

<手島 裕子>