2021年10月27日の日経新聞の朝刊に
という記事が掲載されました。
26日に閣議決定された今年の「過労死白書」では、2012年度から2017年度までに、「過労自殺」と認められた497人について分析されています。
それによると、497人のうち、47%が発症から6日以内に亡くなっており、半数近くとなっています。
医療機関を受診していなかったのは、全体でみると64%(318人)を占めます。
発症から6日以内で自殺をされた方が半数を占めるため、なかなか病院へ行く機会がなかったのではないかと考えられます。
そのために、やはり少しでもおかしいと感じたらすぐに病院へ行くことが大切です。
しかし、精神障害は自身ではなかなか気付きにくいのが特徴です。
職場の周りの方々がいつもと違うなと思ったら、声をかけることで、病院へ行くきっかけとなるかもしれません。
そのためにも日頃のコミュニケーションは大切です。
従業員が感じている業務上の過度なストレスを把握し、早期の治療につなげることが企業には求められます。
また、厚生労働省が公表している働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」においては、メンタルヘルス不調や過重労働による健康障害等について相談対応が実施されています。
会社の人にはなかなか話しづらいことも、このような窓口では話せるという人もいるかもしれません。
最近では、SNSを使った相談窓口もあります。
ぜひこの機会に一度サイトを見てみるのもいいのではないでしょうか。
<吉永 怜生>