福岡の社会保険労務士法人 COMMITMENT

Topics

トピックス

「暮らし改革」について

2022年1月19日の日経新聞の朝刊に

働き方改革を「暮らし改革」に~硬直的労働が奪う豊かさ~

という記事が掲載されました。

パナソニックは希望者を対象に週休3日制を導入する方針を発表しました。

過去週休2日制が導入時と異なり、今回の週休3日制は希望する社員が導入することができるというものです。

働き方への考えは多種多様であり、労働者のニーズによってこの制度に対する見方は変わります。

今回週休3日制を導入したパナソニックは、副業や自己学習、地域ボランティアなどの社会活動を後押しすると発表しています。

しかし、中には、一日休日が増えることで育児や介護、もしくは病気の治療との仕事の両立を図ることができるから積極的に利用したいという方もいると思います。

今回の週休3日制のように企業は働き手のニーズによって制度設計を考える必要があります。

しかし、働き方の多様化を目指すだけでは、多様な人材を活かすのには十分とは言えません。

「男は仕事、女は家事」という意識と役割の固定的な価値観にも目を向ける必要があると思います。

古い価値観のもとでは、週休三日制を導入したとしても女性は家事育児、男性はリスキング(学び直し)という分断を生みかねません。

男性だけでなく女性もリスキングは必要です。

男性にとっても女性にとっても、必要と感じるのであれば、週休3日制を導入することで仕事と生活のバランスをとりやすくなるといいですね。

<吉永 怜生>