2022年4月23日の日経新聞の朝刊に
という記事が掲載されました。
中高年・若年層ともに転職が増えている現代において、私的年金の持ち運びを考える必要があります。この記事の中では、企業年金の選択肢の説明や注意点などについて掲載されています。
今回はその中でも企業型確定拠出年金(DC)と確定給付企業年金(DB)について見ていきます。
確定拠出年金について
企業が拠出した掛金を従業員が運用する制度が企業型確定拠出年金です。運用成績によって、退職後に受け取る額が変わるのが特徴です。
また、マッチング拠出を採用している企業では、企業が拠出した掛金に自分で掛金を上乗せすることができます。
そして、運用益が非課税になる、受け取るときに退職所得控除または公的年金等控除の対象になる、マッチング拠出による掛金は全額所得控除になるという3つの税制優遇措置があります。
確定給付企業年金について
規約に基づき、給与水準や加入期間などをもとにあらかじめ給付額が決まっているのが確定給付企業年金です。
掛金の運用は企業が行いますが、給付額が決まっているため不足が出た場合は会社が補填する必要があります。
従業員にとっては、給付額が決まっているので将来設計が立てやすく、運用も行わないので投資知識なども特に必要ありません。
このように両者とも、メリットデメリットがそれぞれありますが制度をうまく活用し将来設計に生かしていけるといいですね。
〈山本 瑛祐〉