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「コーオプ教育」の取り組みについて

2023年7月12日の日本経済新聞の朝刊に

有給・長期就業の授業

という記事が掲載されました。

大学が授業の一環として、有給で長期就業を体験させる「コーオプ教育」の取り組みが加速しています。

コーオプ教育とは企業側が開催する就職活動を目的とした短期間のインターンシップとは異なり、大学と企業が共同で学生の専門や興味にあうカリキュラム策定し、学生は企業で実際の業務に従事するシステムです。

金沢工業大学ではNTT西日本や鹿島、NECなど20社以上と組み、コーオプ教育を実施しています。

実際に4月から社員が学校でデータサイエンスを学ぶ講義が7回開催されました。

企業のなかで最長6か月間「社員」として働く就労プログラムが開催され、対象者となる学生は限られていますが、参加する学生は企業と雇用契約を結び実習中の給与も支払われます。

実際に参加した学生はビジネスマナーやセキュリティーモラルを学びます。

専門的で高度なスキルを要する職種の人材確保は難しく、業界に興味を持ってもらいたいという企業の狙いもあるそうです。

実際にNTT西グループの就労プログラムに参加し、この春に入社した学生もいます。

また、県外で就職する学生も多いため、自分の会社や業界を知ってほしいという地元企業も多く、企業側は学生側にアプローチしやすくなり、学生側も業界や企業を知り就活の幅が広がります。

コーオプ教育は就活とは直結しませんが、学生は将来のキャリアや業界を知るきっかけとなり、学業に支障をきたさずミスマッチを防ぐ手立てとなります。また、企業側としてもより多くの優秀な人材の育成、確保と各企業で課題の定職率の向上が期待できます。

24年には茨城大学でもコーオプ教育が必須科目となり、協力企業も増えている背景から今後多くの大学や企業でコーオプ教育が採用され新たな就職活動の手段として確立していくかもしれません。

<原 あかり>