2023年9月4日の日本経済新聞に
という記事が掲載されました。
育児休業を取る男性が増えるなど、父親の育児参加が少しずつ進んでいます。
子供をどう育てるかを指南する育児書の源流をたどると、今から320年前の江戸時代にまで遡り、江戸時代に日本初の育児書を読んでいたのは男性、つまり父親たちでした。
研究者の間では、日本で初めての育児書は1703年に出版された「小児必用養育草」(しょうにひつようそだてぐさ)という見方があり、全6巻あるうちの5巻までが妊娠や出産、病気への対応方法などを伝えており、6巻では子供のしつけや教育についてまとめてあります。
江戸時代に日本で初めての育児書が出版された時代背景として「子供への教育意欲の高まり」が挙げられます。
江戸時代は『家』を親子でつないでいくという意識が広まり、子供の教育が重視されるようになったことや外国からの知識が多く入ったことや出版技術が向上し識字率の高い男性に向けた育児書が増えたことが挙げられます。
明治時代に入り、産業化が進むと次第に男性は外で働き、女性は家で家事子育てをするという分業が出てきました。
第2次世界大戦後、高度経済成長期にもその傾向は続き「子育ては女性」という意識が定着します。
都市部で働くサラリーマンと、子育てをする専業主婦というモデル世帯が普及した1960年代ごろからは、アメリカの小児科医が著した「スポック博士の育児書」など育児書のブームも訪れ、その中で小児科医の松田道雄さんが書いた「育児の百科」(67年)もベストセラーになります。
同書では、男性の育児参加を呼びかけて小児科医として父親が子育てに参加しなければ母親がもたないということを訴えています。
父親・母親問わず育児制度を活用して積極的に育児に参加できるようにし、また、いつでも誰でも育休を取得できるよう企業側も体制を整えバックアップをしていく必要があります。
<原 あかり>