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AI基盤整備の加速

昨今、電子化が進んできていますが事業内容によっては紙を重宝している事業所は数多くあるでしょう。今月の日本経済新聞には、以下のように「AI・データ・電子」についての記事が多く記載されております。

生成AI、法テック揺さぶる

サイバー対策で取引先選別 事業停止リスク回避

創薬や医療費抑制へ法整備 データを官民で共有

50代、企業超え学び直し

データセンター「コンテナ型」新設、今年度3.5倍

スマホ保険証、病院に補助

メルカリ、AI基盤整備

「AI・データ・電子」にももちろんメリット・デメリットはありますが、効率化やリスク分散にも対応できます。

①メリット
《AI(人工知能)》
・業務効率化:作業を自動化できる
・高精度な予測・分析:大量のデータを素早く処理、分析できる
・顧客対応の自動化:チャットボットなどで24時間対応が可能

《データの電子化》
・データの保存:保存場所を取らない
・データの閲覧:どこでも閲覧が可能
・著作権保護:識別情報を付与することで、出所を明確に
・信頼性向上:改ざん防止や追跡が可能になり、安心して利用できる

②デメリット
《AI(人工知能)》
・業務効率化の裏側:雇用の減少
・高精度な予測・分析の裏側:データの偏りによる誤判断
・顧客対応の自動化の裏側:チャットボットでは複雑な感情やニュアンスに対応できない

《データの電子化》
・データの保存:サイバー攻撃のリスクがあり、外部からの攻撃で漏洩する可能性がある
・データの閲覧:閲覧性が高い分、第三者による不正アクセスや改ざんのリスクの増加
・著作権保護:悪意ある者によって除去・偽造されることがある
・信頼性向上:技術依存による盲信

上記を踏まえたうえで、自社にとって最善となる選択を行い、突然発生する災害による業務停止や担当者の属人化により担当者なしでは回らない環境を整備していく必要があります。

特に、後者は事業主の責めに帰すべき休業事由に発展しうる可能性もあります。リスク管理及び普段の業務効率化を目指して上手にAI基盤整備を進めていきましょう。

<武末 江里>