2021年3月30日の日本経済新聞の朝刊に
と言う記事が掲載されました。
いま女性活躍の課題を表す新しい言葉として、>L字カーブという言葉があります。
L字カーブとは、年齢階層別に女性の正規雇用比率を線グラフで示すと、20代後半でピークを迎え、そこから右肩下がりで減っていき、その見た目がアルファベット大文字「L」を反転させたように表すため、そのように名付けられました。
日本では、女性の就業率が子育て期に著しく下がる「M字カーブ」が長年の課題でした。
日本の女性の就業率がM字カーブとなってしまう原因として、日本の女性が結婚や出産、育児期には離職をし、家事・育児に専念するというライフスタイルだからと言われています。
女性に家事・育児を負担させるような性別的役割の考え方が、根強く残っていることがこの背景にあります。
また、働き続けながら、結婚や出産ができる条件や制度が整っていないことも表していました。
しかし、2019年には女性の就業者数が初めて3000万人を突破し、M字カーブが解消されつつあります。
就業者数は伸びM字カーブは解消されつつあるものの、非正規で働く女性が多く、変わって浮上したのがL字カーブという課題です。
子育てが一段落した後に再就職しやすくなったとはいえ、その受け皿は主に非正規雇用となります。
能力とやる気に見合うチャンスが得にくく、女性管理職・役員が増えない原因にもなっています。
日本の女性の働き方はフルタイムの正規雇用とパートタイムの非正規雇用に二極化している状態です。
女性のライフステージに合わせた柔軟な働き方ができる社会になるといいですね。