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「マイナ救急」で救急受け入れ円滑に

2025年10月17日の朝刊に、

マイナ保険証の情報、病院に送信 救急受け入れ判断円滑に

という記事が掲載されました。

総務省消防庁は、「マイナ救急」を令和7年10月1日から全国一斉開始しています。

マイナ救急とは、患者がより適切な処置を受けるために、救急隊員が患者のマイナ保険証を活用し、患者の受診歴や服用薬等の情報を把握する取り組みです。

あなたの命を守る「マイナ救急」 – 総務省消防庁

病気や怪我で苦しむご本人や、気が動転しているご家族の方から、これらの情報を正確にお伝えいただくことは、場合によっては困難なこともあります。

本人や付き添う家族の負担を軽減し、必要な情報をいち早く得られる、とても必要性の高い取り組みだと感じます。従来の健康保険証ではできなかったことです。

今後は、救急隊が患者のマイナ保険証で得た情報を搬送先候補の医療機関に一斉送信できるようにするようです。

現在は、救急隊が医療機関に電話して患者の情報を説明しています。搬送を断られた場合、別の医療機関に電話し、改めて同じ内容を伝える必要がありました。

搬送先が決まるまでに時間がかかるうえ、口頭では正確な情報共有が難しいケースもあります。

患者の情報をいち早く共有できれば、医療機関側は受け入れの可否を判断するだけでなく、必要な手術や処置、投薬の準備ができます。

搬送件数が増えて病院収容までの所要時間が延びるなか、マイナ救急のおかげでより早く受け入れ先を決められるようになり、救える命が増えるでしょう。

消防庁は、マイナ救急で送信する事項やシステム改修の範囲などを2026年度に検討しており、消防本部のタブレット端末の購入といった経費もあわせて必要な予算措置を財務省に要求しているそうです。

この取り組みが自分の命や大切な人の命を救うきっかけになる可能性もあります。

昨年末頃、マイナ保険証の利用登録解除申請ができるようになってから、解除申請が増加しているようですが、必要性をよく考えたうえで、判断することが大切だと思います。

<白丸 眞委>