2021年4月11日の日本経済新聞の朝刊に
と言う記事が掲載されました。
正社員と非正規従業員の不合理な待遇格差を禁じる「同⼀労働同⼀賃⾦」の制度が、4⽉から中⼩企業にも適⽤されました(パートタイム・有期雇用労働法:大企業は2020年4月1日、中小企業2021年4月1日より施行)。
同一労働同一賃金の導入は、同一企業・団体における正規雇用労働者(無期雇用フルタイム労働者) と非正規雇用労働者(有期雇用労働者、パートタイム労働者、派遣労働者)の間の不合理な待遇差の解消を目指すものです。
そういった中、厚生労働省の調査によると、「正規雇用労働者は、緩やかな減少傾向から2015年に8年ぶりにプラスに転じ、6年連続で増加しています。 非正規雇用労働者は、2010年以降増加が続いてきましたが、2020年は減少しました。
つまり、正規雇用労働者の割合が高まっている状況だと考えられますが、正社員化等に取り組む事業主には、「キャリアアップ助成金」という制度があります。
「キャリアアップ助成金」は、有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成する制度で、毎年のように、改正や拡充が行われています。
令和3年4月から、正社員化コース、諸手当制度等共通化コース(令和2年度における諸手当制度共通化コースの名称変更)、選択的適用拡大導入時処遇改善コース、短時間労働者労働時間延長コースに関する要件の変更、健康診断制度コースの諸手当制度等共通化コースへの統合および障害者正社員化コースが新設されました。
厚生労働省のホームページに「キャリアアップ助成金」のパンフレットが掲載されています。
同一労働同一賃金対策の一つとして、非正規雇用労働者の正社員化をご検討されている事業主の方などは、一度ホームページを覗いてみて、活用をご検討されてみてはいかがでしょうか?