福岡の社会保険労務士法人 COMMITMENT

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リスキリングについて

11月1日の日経記事の朝刊に

リスキリングで労働移動を着実に進めよ

という記事が掲載されました。

リスキリング(Re-skilling)とは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」です。

政府は、個人のリスキリング(学び直し)の支援に5年で1兆円を投じると表明しました。
労働者個人への直接支援を強化し、「成長分野に移動したい人が円滑に移動できる労働市場をつくる」方針です。近年注目されるデジタルトランスフォーメーション(DX)、脱炭素を推進するグリーントランスフォーメーション(GX)などへの取り組みの遅れも背景にあるようです。

シンガポールでは、政府機関がIT大手と提携し、人材の需要や技術の潮流に合わせて学習プログラムを絶えず見直していたり、スウェーデンの職業訓練では企業が長期の実地訓練を受け入れたりと、海外では日本よりもリスキリングが進んでいます。

政府は、リスキリングから転職・キャリアアップまでの一連のプロセスを一貫して支援できる仕組みを作り、また、企業による在職者のリスキリングを支援する体制も整える、と述べています。

リスキリングでは学んだ知識や技能を実践する場が重要です。
日本にも公共職業訓練や求職者支援制度がありますが、教育メニューの効果を随時点検し、実践に即した仕組みを考えていかなければなりません。

私たち一人一人も、何をリスキリングすべきか?どうリスキリングしたらいいのか?調べたり考えたりして主体的に行動していきたいですね。

<松本 有紀>